みなさん、聞いてください。美勇伝のベストアルバムが先日発売されたんです。僕はアップフロントのまわしものではございません。僕は自分の意志で、この素晴らしい、奇跡的な、麗しいアルバムを宣伝するわけなのであります。酔っていません。一ミリも酔っていません。すいません、ごめんなさい。実は酔っています。ベロンベローンに酔っていると言っても全く過言ではありません。僕は、このアルバムを発売日の前日に買いました。オリコン集計店でわざわざ買いました。しかし僕はCDを聴いていないし、おまけのDVDも見てません。なぜなら、梨華ちゃんを好きすぎるからなのです。CDもDVDも、なんだかとても辛い。でも、不思議なことに、歌詞と写真が印刷されてある紙束は見ることができました。静止画なら、なんとか耐えられるみたいだ。そして梨華ちゃんが、恐ろしく可愛くて、僕は、ああ僕は、涙を流してしまった。恥ずかしながら僕は、さめざめと泣いてしまったのです。梨華ちゃんはまるで天使みたいだ。あるいは女神。「僕等は飯食ってセックスするだけの人間様さ」って誰かが言ってた。梨華ちゃんも人間だ。糞もセックスもするんだ。だけど、僕には天使にしか見えなかった。女神にしか見えなかった。梨華ちゃんは天使、あるいは女神、あるいは悪魔。見つめながら、涙が流れ、流れて、もう出なくなった。涙のかわりに、僕は口を開いて唾液を流した。とろとろとろ。そして喉がカラカラに渇いてしまったんだ。