僕はゆいやんが好きだと思ってたんだけど、
最近、みーよが気になる。
みーよが語りかけてくる。みーよが猛烈にアプローチをかけてくる。
梨華ちゃんが、淫靡で不健康なエロスだとするならば、
みーよは、アレだよ、健康的なエロスというのだろうか、そんな感じ。
普通にありそうなエロス。身近なエロス。現実的なエロス。
手の届きそうなエロス。けっこう、やばいね。
僕はもしかしたら、みーよと結婚するかもしれない。
みーよで妥協するかもしれない。
いや、妥協っていったら失礼極まりない話なんだけど。
いい意味での妥協っていうのかな。よくわかんないけど。
梨華ちゃんを追いかけまわして、矢尽き刀折れ、満身創痍で、
道に倒れ伏した僕に手を差し伸べるのは、きっとみーよなんだと思う。
ああ、こんな素敵な子が、こんな身近に居たんだと、僕は気付くんだ。
そして僕はみーよと結婚するのである。
みーよ、幸せにしてね。
