ボンジョレー! ぬ〜ぼ〜
ボンジョレーヌーボーがうちの店にあったので、ちょっくら失敬して飲んだ。
ウマーサウマイハウマん甲子園!
っていうほど旨くもなかったわけだが、
うまいってことにしときたい年頃なの。ああ青春。
僕の、青い春は、今か、昔か。どこへやら。
今日は、授業あったけどサボタージュだぜ。
週一日しか授業ないのに。これでまた一週間休みだぜヒャッホゥ!
くそったれ! 氏ね! 早稲田大学! ナニが進取の精神?
どいつもこいつも勘違いのキチガイばっかりだぜ!
俺を筆頭に! ああ、俺だけか! みんな、ご立派なことで。
破滅! こい破滅よ! 崇高なる退廃!
午後10時に起きて、なんや顔も洗わずいきなりボンジョレー!
僕はもうダメなんだ。ごめんなさい。生まれて。申し訳なかった。
土下座すればいいか。許してください。
やめてくれ! 遠まきに眺めるのはやめてくれ!
だきしめてください。さみしいんだ。
なんで、いっしょに朝までボンジョレーしてくれないの?
キスしてくだしゃい。祝福のキッスを。
投げキッスでもいいなあ。
はぁ〜、梨華ちゃんの投げキッス。
それを、タコみたいな口をして、みっともなく受け止める僕。
なんだこれ? なんでこんな情けない事態になるんだ。
畜生! ボンジョレーを飲ませろ。
もうないよボンジョレイが。
どいつもこいつも貪るようにボンジョレー飲みやがって。
俺の、俺だけのボンジョレーを。
飲むな! やめろ!
おまえらはいいちんこでも飲んでろボケが。
ノウブルな俺だけが、盆所レーを飲むんです。