2001年夏、はじめてのリカニー


 家庭教師の仕事を終えた帰り道、ふらっと立ち寄った本屋に、それはあった。その当時僕はモーヲタでも梨華ちゃんヲタでもなかった。TVで娘。を見て、ああ、かわいいなあとか、石川ってエロい体してるなあとか思うだけだった。リカニーをしたこともなかった。でも本屋で梨華ちゃんの写真集を見たら、すごく欲しくなった。そうだ、この子でオナニーをしようと思った。そうだ、京都へ行こう、的な感じだったかもしれない。そうだ、リカニーをしよう。


石川梨華写真集 Rika Ishikawa

石川梨華写真集 Rika Ishikawa


 表紙には梨華ちゃんの顔がドアップで写されていて、裏表紙も顔のドアップで、エロ本を買うときみたいに裏にして店員に差し出すというテクニックも使えず、とても恥ずかしかったけど、勇気を出してそれを買った。


 家に帰ってきてすぐ、僕はエリエールを手の届く場所に置いて、カバンから梨華ちゃんの写真集を取り出して開いて眺めた。水着はなかったけれど、これは充分に抜けると思った。二の腕とふとももが見えるだけで充分だった。もっと言えば顔だけで充分だった。


 それから僕はおもむろにズボンを下ろした。パンツごと下ろして脱いだ。僕はオナニーをするときはいつも下半身はだかになってする。余裕があるときは全裸になってする。裸になると、よりセックスに近い気分でオナニーができる。風呂上り、ほてった体で全裸でオナニーをすると、とりわけ素敵なオナニーができる。でもこの時は親が隣の部屋にいたし、全裸にはならなかった。


 梨華ちゃんでオナニーするのは初めてだったので、とても緊張した。しかし同時に、とてもわくわくした。この子でするオナニーは、いったいどんな味なんだろうって思って、胸が高鳴った。あと、とてもかわいいこの子で、しかもトップアイドルで、これからオナニーをするんだって思ったら、なんとも言えない高揚感を感じた。それまでしたことのない子でオナニーするっていうのは、吸ったことのない銘柄の煙草を初めて吸うときの感覚に近いかもしれない。梨華ちゃんの場合は、超高級煙草を吸うときの感覚に近かったかもしれない。


 そういった色んな気持ちを抱きながらオナニーをしたんだけど、それはそれは最高に気持ちよかった。これからも定期的にこの子でオナニーをしようと思った。そして実際に僕は定期的にリカニーをした。


 それから3年半たった今、僕は梨華ちゃんに真剣に恋をしていて毎日梨華ちゃんでオナニーをしている。そして毎日そのことを日記につけている。きっと明日もつける。あさっても、しあさってもつける。きっと来年もつけるし再来年も同じことをして同じ内容の日記をつける。そして僕はどこにもたどりつかない。僕の想いは梨華ちゃんには届かないし、他の誰にも届かない。届いたところでどうにもならない。ただ時間がすぎていって、果てしなく精液が放出されつづけていくだけだ。