ふっち君の日記。

石川梨華ちゃんにガチ恋しているおじさんの記録

その7 コテージにチェックインするの巻

 僕らのグループに割り当てられたコテージは、フロント棟から歩いて2分くらいのところだった。遠いコテージだと、10分くらい歩かないと着かないので、僕たちの運は非常によかったと言える。2ショット撮影が終わってみんながバスに集まった後、それぞれがコテージに向かう。僕はバスの隣の席のAさんと一緒のコテージだった。和やかにお話をしながら2人でそこまで歩く。コテージは山の斜面に建てられていたため、舗装路の端に面した長い階段を上るのだが、その階段は急だったし、かなり不規則な形をしていた。これでは障害者の人や高齢者の人は利用できないな、と思った。そういえば、車椅子に乗ったファンの人を一人見かけたけど、あの人は大丈夫だったんだろうか。きっと何らかの配慮はされていると思うけれど。

 階段を上りきってコテージの扉を開ける。すでに誰かが来ているらしく、靴が一足置いてあった。僕とAさんも靴を脱いで上がると、僕よりやや若いと思われるお兄さん(Bさん)がおり、どちらからともなく「よろしくお願いします」と挨拶をした。まず居間の和室に荷物を下ろした僕は、コテージの中を探検することにした。

 玄関を入って正面左に洋風のリビングルームが広がり、右奥に和室の居間があった。玄関からすぐのところに、和室に沿う形でむき出しの階段が設けられている。それを上ると右手に和室があって、2〜3人は寝られそうな広さである。左手には洋室があり、こじんまりとしたベッドが2台置かれている。その洋室はロフトのような造りで、1階のリビングが見下ろせるようになっていた。リビングルームの天井に取り付けられた空気をかき回すプロペラがゆっくり回転しているのも見え、なかなかに壮観であった。写真を撮り忘れたのが悔やまれる。トイレや風呂などもチラッと見て、コテージの探検を終えた僕は、居間の和室に戻って腰を下ろした。

 AさんとBさんと僕の3人でぎこちなく話をしていると、Aさんが酒を買ってくると言うので、待ってましたとばかりに「僕も行きます」と同調し、さきほどのフロント棟まで2人で歩いていった。アサヒスーパードライのロング缶2本と、キリンビールのロング缶1本を買った。僕の方が先に買い物が終わり、フロント棟を出る。一人で先にコテージに戻るのも薄情な気がしたので、Aさんが出てくるのをソワソワしながら待った。買い物を終えたAさんが出てきて、一緒にコテージに戻る。歩きながら、コテージがフロント棟から近くて本当にラッキーだと思った。歩いて10分くらいの距離があったら、軽々しく買出しに行くことなどできない。いちおうデリバリーサービスはあるのだが、一定の金額の品を購入しないと手数料が発生する巧妙なシステムになっていた。

 コテージに帰ってくると、もう2人の梨華ちゃんヲタがチェックインしていた。一人は僕と同年代くらいの方(Cさん)で、もう一人は僕よりやや年上と思われる方(Dさん)だった。どちらからともなく「よろしくお願いします」と言って、僕とAさんはとりあえず酒を冷蔵庫に入れる。2人合わせてロング缶6本だったため、冷蔵庫の中は、見るだけで酔っぴらってしまいそうな眺めとなった。酒好きの梨華ちゃんが見たらテンションが上がって小躍りしちゃいそうな眺めだ。梨華ちゃんは、白ワインのボトル1本を一日で空にしてしまうほどの酒豪なのである。梨華ちゃんと2人で安居酒屋に行って思い出話に花を咲かせながらベロンベロンになるまで飲みまくるのが僕の数ある夢の一つである。

 その時点で15時前くらいで、梨華ちゃんの七夕スペシャルライブは17時35分にバス集合だったから、まだかなり時間に余裕があった。一杯やるのも悪くないなと思ったけれど、誰も酒を飲もうとしてなかったので自重した。Aさんが、キッチンにお茶があるのを発見し、「お茶があるよ」と言って皆にお茶をつくってくれました。僕は「ありがとうございます」と言ってお茶を飲んだ。ここで「ありがとウサギ!」と言ったらよりインチメートな関係になれるかな、と思って口から出かかったが、この段階でそれはやりすぎだと思ったので自重しました。