舞台「だいこん」観劇日記その6(終) 前しか向かねえが、思い出は捨てない

 午前9時頃に起きて、10時頃に東横インを出ました。雨が降りそうで降らないお天気でした。名古屋駅前を歩いていると、ビックカメラがありました。ちょっと最新の電気製品でも見てみようかな、と思って歩くスピードを緩めました。しかし、もしいま扇風機売り場に足を踏み入れたら、手当たりしだいに扇風機を破壊してしまいそうな気がしたため、ビックカメラには入りませんでした。

 帰りの新幹線まで時間があったので、名古屋駅前をふらふらして、個人経営の昭和っぽい喫茶店に入りました。店のおばちゃんが気さくに迎えてくれました。僕は梨華ちゃんのことをぼんやり考えながら、こってりしたカルボナーラを食べました。「なんだろう。まじで寅さんみたくなってきているぞ。失恋のプロかよ俺は!」と思いました。

 その後、まだ少し時間があったので、一人でカラオケに入りました。いわゆる一人カラオケです。AKBの『前しか向かねえ』を熱唱しました。「思い出は捨てて行け」という歌詞がありました。「僕は前しか向かねえが、思い出は捨てて行かないぞ」と思いました。「梨華ちゃんとの思い出は、それがどんなにささいなことでも、僕にとってはかけがえのないものなんだ。何億円積まれたって、油田をくれると言われたって、絶対に捨てやしないぞ」

 新幹線に乗って、名古屋から東京に行き、帰宅しました。すると、カーペットが消失している等、僕がいない間に自室が超きれいに片づけられていました。「あまり見られたくない物もその辺に置いてあったんだけどなあ…」と思いました。いつも抱いて寝ている梨華ちゃんの等身大マイクロファイバースポーツタオルが、きれいに畳まれてベッドの上に置いてありました。