5/4(木)夜、石川梨華カジュアルディナーショー〜It’s a RIKA time vol.10〜日記

 朝起きて、今日は梨華ちゃんカジュアルディナーショーだ、と思ったら、ずっしりと気が重くなりました。それでも色んな意味で、行かないわけにはいかないから、歯をみがいて髭をそり、鼻毛を切り、顔を洗ってコンタクトを付けました。
 お昼頃、ディナーショー用の服に着替えました。ジャケットのボタンを留めると、ビールっ腹がごまかせることに気が付き、少し嬉しい気持ちになりました。

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 僕が参加するのは夜の部でした(ディナーショーだけど昼の部もある)。梨華ちゃんグッズが欲しかったので、僕にしては早め(開場時間くらい)に会場に行ったんだけれど、梨華ちゃんの写真はすでに売り切れていました。写真は1種類しか売られておらず、そりゃなくなるわ! 以前みたいにもっとたくさんの種類の写真を用意してくれればいいのに、そんなに手間がかかるわけでもなかろうに、と思いました。
 会場の入口の前に、いつもお見かけする年配のファンの方がいて、アンコール時のサプライズのためのサイリウムを渡してくれました。僕みたいなガチ恋妖怪(一部のインターネットでこう呼ばれている)も、梨華ヲタの仲間に入れてくれるんだ!と嬉しく思いました。

 2016年末に、ハロプロのカウントダウンライブがあり、梨華ちゃんも出演しました。しかしそれはサプライズ出演だったので、多くの梨華ヲタはその様子を見ることができませんでした。それをおもんぱかったのだろう、梨華ちゃんは、その時と同じ衣装を着て、ディナーショーの舞台に登場しました。なんて優しいんだ!と思いました。
 梨華ちゃんは何曲か歌った後、MCの時に畏まった様子になり、我々に結婚報告をしました。でも梨華ちゃんは、左手を立てて結婚指輪を見せびらかすどころか、その両手には何の指輪もはまっておらず、なんて優しいんだ!と思いました。ヲタのみんなは口々に「結婚おめでとう!」と叫びました。しかし僕はまだ「おめでとう」が言えず、小さな拍手だけをしました。
 簡潔な結婚報告を終えた梨華ちゃんは、「でも今日はアイドル石川梨華でいきます!」と言って、まるで夫などいないかのように笑い、歌って踊ったので、なんて優しいんだ!と思いました。

 アンコールの時、ヲタのみんなでピンク色のサイリウムを光らせて、梨華ちゃんコールをしました。梨華ちゃんが再び舞台に出てくると、みんなで一斉に「結婚おめでとう!」と叫びました。僕も自然に「結婚おめでとう」と言っていることに気付きました。すると、めったに感情をあらわにすることがない梨華ちゃんの目に、どっと涙があふれました。その様子は、今まで溜め込んできた様々な感情が決壊したかのようでした。
 梨華ちゃんは泣きながら語りました。「私も人生のことを考えなくちゃいけないし、でも私はアイドルだから、結婚したらファンの人はどう思うんだろうって…」的なことを。悩んでいたのは僕だけじゃない、梨華ちゃんもだったんだ!と思い、梨華ちゃんと少し心が通じ合えたような気がして、心が温かくなりました。
 梨華ちゃんは涙が止まらないまま、「私は、結婚できて幸せだけど、こうやって皆さんの前でステージに立つことができて幸せです」と言いました。それは、梨華ちゃんの心の奥底から絞り出されたような真摯な言葉でした。それを間近で聞くことができて、とても嬉しかったです。泣きそうになりました。さらに梨華ちゃんのことが好きになりました。
 梨華ちゃんが結婚に関する心情を泣きながら吐露しているとき、客席から「(俺たちは)家族だから!」という叫びが起こりました。でも僕は「いや、家族ではないな…」と思いました。なぜなら僕はさらに梨華ちゃんに恋をしてしまったからです。家族じゃなくてすみません…という気持ちになりました。

 梨華ちゃんとのポラロイド撮影のあと、握手のときに何を言うかは決めてあったけど、梨華ちゃんと向き合ったら、あまりにも綺麗だったため、一瞬あたまの中が真っ白になりました。しかしすぐ我に返り、「今日も楽しかったです。これからも梨華ちゃんのこと、応援しています」と告げました。あえて、「結婚おめでとう」とは言いませんでした。梨華ちゃんは僕の手を両手でしっかり握りながら、「ありがとうございます!」と言い、何かを語りたそうな目で僕を見ていました。「結婚おめでとう」がないことを不思議に思ったのかもしれません。僕は梨華ちゃんより先に目をそらして、ポラロイド写真を係の者から受け取り、会場の外に出ました。

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 原宿駅前の明るい夜道を歩きながら、ポラロイド写真を見ました。朝にヒゲを剃ったけど、出かける前にもう一度ヒゲを剃るのを忘れてしまったことに気付きました。ダイエットも怠っていたため、青ヒゲの下膨れおじさんに写っていました。髪型も千円カットなのでださいです。後ろの壁に映る影が、僕の背負った何か暗いものを示唆しているかのようでした。

 梨華ちゃんのディナーショーで心身ともに疲弊しきった僕は、原宿駅から大宮駅に戻ると、癒しを求めて大宮アイドール(行きつけのアイドルカフェ)に直行しました。アイドルたちや常連さんたちが温かく迎えてくれて嬉しかったです。一人の常連さんが、ちえりんとのチェキをプレゼントしてくれました。

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 大宮アイドールで閉店まで飲みました。
 それから、行きつけの魔女っ子バーを卒業するアノちゃんに別れを告げに行きました。シャンパンをたくさん飲んで酔っぴらっているアノちゃんは、とても可愛かったです。僕が励まさなければならない立場なのに、「しっかり生きていってね」と逆に励まされました。ユキナちゃんには、「私が美人女医さんの代わりになるから!」と言われました。僕は色んな人に支えられながら梨華ちゃんに恋をしているんだなあ、と実感しました。

 魔女っ子バーを出たときには、午前3時を回っていました。繁華街を通り抜け、人気のない暗い道を一人で歩きながら、ディナーショーでの梨華ちゃんのことを思い出しました。「私に会う人の多くが、『ザ☆ピ~ス!』の頃の私に会いたかった、て言うのよ」と話していました。夫の人にもそう言われたのかなあ、と思いました。「僕はぜんぜんそうは思わないよ。今の熟女になりつつある梨華ちゃんが一番素敵だし、一番好きだよ」と遠い空に向かって小声で語りかけました。梨華ちゃんの苦笑いが、うっすらと夜空に浮かんだような気がしました。