13日の日記

残念界隈で活躍中の広島スターLeaderさんが、ジャケットを着て神妙な顔つきをしている。いくらジャケットでバリっとキメて敬虔なキリシタンのような表情を浮かべていても、残念なのは変わらない、残念ながら。いとしの柴ちゃんとのディナーを前にして、「行きたくないよ〜」と言って、泣きそうな顔になっている。「じゃあ行かなきゃいいじゃん」って思ったし、実際にそう言ったけど、その気持ちはよくわかった。僕も、梨華ちゃんのディナーショーには、絶対に行きたくないけれど、絶対に行きたい。誰かが邪魔をしたらその誰かを刺し殺してでも行きたいけど、天皇に土下座して頼まれても行きたくない。


Leaderさんを見送り、僕はすぐにバイトへ向かった。バイト先の空気は、相変わらずどんよりとしている。深海魚のような女が、うつろながらも呪術的な視線、言ってみれば死線をまき散らしながら泳いでいる。同じ死線なら美貴の死線のほうがぜんぜんマシだ。美貴の死線は生き生きとした死線だ。しかし深海女の死線は死の予感に満ちみちている。あいつは人を殺す。間違いなくいつかその死線で人を刺し貫いて殺す。あの深海女はかなりかわいい。それでチヤホヤされすぎた為に、決定的にスポイルされてしまったんじゃないかしら。かわいそうに。梨華ちゃんには、ああいう風になってほしくない。まあ梨華ちゃんは過剰にネガティブだから大丈夫だと思うけど。最近ポジティブになったとか言ってるけれど、本当にポジティブな人は、それを過剰に連呼したりはしないだろう。


海底から這い出して、駅でディナーショー帰りのLeaderさんと落ち合う。なぜかark君もいた。3人でタクシーに乗って家に帰る。
Leaderさんは柴ちゃんと写ったポラを見ながらニヤニヤしていた。ark君は雅ちゃんのふとももの素晴らしさについて熱っぽく語っていた。僕は規則的な間隔で「梨華ちゃん・・・」と呟いていた。僕が「梨華ちゃん・・・」って言うと、ark君はすかさず「は死んだ」と付け加えた。ひどいと思う。ダウンタウンの浜田以上の鬼畜だと思う。でも、梨華ちゃんが処女のまま、汚れを知らない女神的な美しさをたたえたまま死ぬなら、それはそれで悪くないな、とも思う。僕も、けっこうな鬼畜かもしれない。