渋谷に集合

 ハチ公前に、6時30分ちょうどに着く。僕にしては珍しく遅刻しなかった。くろぼんぬ君とセルフさんの姿が見えた。僕はなんとなく、期待に応えて遅刻しなければならないような気がしたので、喫煙所で時間をつぶすことにした。喫煙所には50人くらいの人がたむろっていて、煙がもうもうとしていた。セブンスターを吸いながら周りを観察していたら、驚いたことに梨華ちゃんがいた。顔を不機嫌そうにしかめて煙をもくもくさせていた。僕はそれを見て、心臓が口からスポーンって飛び出そうになった。だけどよくよく見たら梨華ちゃんじゃなかった。梨華ちゃんはもっとかわいいし、もっと黒い。でもこれがもし梨華ちゃんだったら、僕はさりげなく携帯カメラで撮影し、それをネタに梨華ちゃんをゆすると思う。20歳はすぎてるけど、喫煙がバレたら大幅なイメージダウンは必至だろう。法外な金額をふっかけて、それが払えないなら体で払えと脅すと思う。だけど、梨華ちゃんは処女だし、断るかもしれないな。そうしたらどうしよう。僕は梨華ちゃんに嫌われ、徹底的に軽蔑され、永遠に梨華ちゃんとは結ばれないだろう。そうなったら絶望だ。かと言って、そうでもしなければ僕は梨華ちゃんとセックスなんてできないんだ。倫理・道徳的に正しい方法で梨華ちゃんと付き合うなんて、ほとんど絶対無理なんだ。やっぱり僕は、僕に残された道は、脅迫しかないんだ。なんていう、倫理・道徳にもとる、高等な教育を受けた人間にあるまじき、まさに動物的な妄想をしながら、煙草を根元までゆっくりと吸った。適度に遅刻して、モー研の人たちと合流する。「あれ、ふっち君、モンテローザは?」「いや、やめたんです」なんとなく、うしろめたい気持ちになった。みんな汗水たらして仕事をしてるっていうのに、僕はこれからお酒に煙草に輪姦強姦膣内射精、なんでもありの乱痴気パーティに参加するんだ。死んだほうがいいんじゃないか。