ふっち君の日記。

石川梨華ちゃんにガチ恋しているおじさんの記録


 僕は華の匂いをかいで、いい香りだと感じたことがない。一度もない。基本的には、新体操の女子の演技後のワキの下のような匂いだと思う。そんなに素晴らしい香りじゃない。
 例えば女の子と公園なんぞを歩き、なんらかの可憐なる華を発見し、「あら素敵。可憐な華だわ」とその女の子が言った場合、どうしたものか。この件については、かなり昔、物心ついたときから悩み続けている。
 女の子は、優雅な手つきで華のくびすじをつまみ、顔を華に近づけ、くんくんし、「あら、よい香りですこと。体中に、可憐な微粒子が満ちていくようだわ」と優美かつ詩的な感想を言うだろう。きまってる。女の子ってのはそういうもんだ。そうでなきゃいけない。そしてきっとその女子は言う、「ふっち君、あなたもかいでみてはいかが」と。
 そうなった場合、僕はどうすればいいんだろうか。くんくんした後、どんな感想を言ったらいいのかしら。素直に、「新体操女子の演技後の脇の下のような匂いだね」と言うべきか。それとも、その場しのぎで白々しく、「とても素敵な香りだ。これはまさに、華のような香りだ」と言うべきか。ああ、僕はどうすれば。