双眼鏡を通して梨華ちゃんを

 見つめる。まばたきするのも惜しい。それほどに梨華ちゃんはかわいいし美しい。それほどに僕は梨華ちゃんが好きだし愛してる。もちろん恋だってしてる。僕はまばたきを我慢してみようと思った。梨華ちゃんを見ながら、「ああ、好きだよ」とささやいた。まばたきするのも惜しいよ。梨華ちゃん。ああ、梨華ちゃん、だんだん目がかわいてきたよ。でもがまんするよ。梨華ちゃんのことが好きだから。一瞬でも目を離したくないんだ。と、そのとき、暗闇が僕の目の前をよこぎった。僕は無意識のうちにまばたきをしてしまった。ちくしょう、くやしいな。僕の梨華ちゃんへの思いはこんなものか。たったの1分も我慢できないのか・・・。